人生超ド方向音痴
人生のいつ頃気づいたのかよく覚えていないが、私はかなりの方向音痴だ。
すぐに自分がどちらから来たのか、どちらへ行かなければならないのか、わからなくなる。
地図を見ながらさえ、迷うことがある。
それも、リアルに道に迷うだけではない。
人生もまた然り。
The long and winding load~~♪ と歌いたくなるくらいだ。
方向音痴のせいで、人生で必要以上にかいた汗の量は半端ない。
リアルに迷った極めつけのボケ話に、「阪急・大丸ワープ事件」というのがある。
20代の前半、西日本エリアのデパートやスーパーの催事場を回る販売の仕事をしていたことがある。
ある日の現場は大阪の千里中央だった。
南北に伸びる千里中央駅の線路を挟んで、東側に阪急デパート、西側に大丸デパートがあり、
仕事現場は阪急デパートの5F催事場だった。
確かその時の現場は私を含めて3人で担当していて、交代で昼休憩を取った。
阪急の従業員食堂で先に昼食を済ませた先輩が、
食堂に行くためには渡り廊下を渡るという道順と、
デザートにプリンなんかもあったよ、ということを教えてくれた。
教えてもらった通り渡り廊下を渡り、食堂に到着して昼食を摂った。
プリンがあると聞いてたけど、それはなかったよなぁ・・・などと思いつつ
5Fの催事場に戻った。
・・・つもりだったが、どこにも自分の持ち場がない。
フロアー中探したが、自分のいた場所が見当たらない。
心なしかフロアーの様子も違う気がする・・・
わけがわからなくなって、思わず窓ガラスの外を見た。
すると、どうしたことか!!
窓の向こうに阪急百貨店が見えるではないか!?
え!? ここはどこ???
ワープした~~っ!!
(宇宙戦艦ヤマト世代の私は、思わず心の中で叫んだ。)
なんと私は、大丸デパートの5Fにいたのである。
どうりでプリンなんか、なかったはずだ。
大丸の従食だったんなら・・・!(;・∀・)
ということは、胸に阪急のバッジをつけたまま、
大丸の従業員食堂で悠々とごはんを食べたことになる。
よく気付かれなかったものだと思う。(^_^;)
要するにたぶん、渡り廊下を渡り間違えたのであろうが、
阪急に戻ったあとも
ワープした~ ワープした~ぁ
と騒いでいた。
翌日はまた懲りもせず、今度は朝の入店の際に
阪急の入店証を提示して大丸に入ろうとして、
ガードマンに阻止された。
なんでそんなことが起こったのか考えてみると、
いつもとは違う車両のドアから乗ったので、
降りたホームの位置により、いつもは北向きの階段を上るのに、
この日は南向きの階段を上ったらしかった。
「上ったら次は右」と身体が覚えているので、
本来東に向かうはずだったのに反対の西に向かってしまったっていうわけだ。
無意識にもほどがある・・・(_ _;)
自分でもそう思うが、これがどうも持病のように意志の力ではいかんともし難く、
人生のそこここで露見する。
そういえば中学生の時、泣いていた迷子の女の子の家を親切心で探して
その子の家までたどり着いてみると、自分の家の隣だったことがある。
その時はさすがにバツが悪かった。
ということは、中学の時には既にこの持病を発症していたってことになる。
ただどちらにしても、この程度の話なら笑い話で終わる。
でもこれが人生の方向音痴となると、実際のところ笑ってばかりもいられない。
(つづく)

2006/8/27 マロン
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